猫の性格がきつい5つの対処法は?原因と注意点も解説

猫の気持ち

猫によっても様々な「性格」。同じ猫であるのに、犬のように甘えん坊の猫もいれば性格がきつい猫もいます。そしてそのなかには「なぜたくさん愛情を注いでいるのに、性格がきついのだろうか」「どうしたら猫のきつい性格が解消されるのだろうか」と悩んでいる飼い主さんもいるでしょう。

そこで今回は、猫の性格がきつい対処法5つと、その原因・注意点について解説していきます。この記事を読めば性格のきつい愛猫と上手なコミュニケーションの方法が分かる!性格のきつい猫と暮らしている飼い主さん必見の内容です。

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猫の性格がきつい原因

生まれもった性格

猫の性格がきつい原因は、生まれもった性格が関係していることもあります

猫の性格の形成には、オキシトシン・セロトニン・ドーパミンなどの神経伝達物質が関係されるといわれますが、その神経伝達物質を受け取ったり放出する脳の器官が、遺伝によってつくりが変わったり放出量が増えたり減ったりします

このように猫の性格はある程度親の遺伝を引き継ぐため、親の性格がきついのであれば、生まれた子猫の性格もきつい可能性が高いです。。

幼少期の育った環境

子猫時代の生活環境も猫の性格を決める要因になります。たとえば、生まれて間もないとき(生後3ヵ月未満まで)に親兄弟から引き離されて社会性を学んでいないなど。

猫は生後3~7週の「社会化期」とよばれる時期に、外の世界の関わり方を学習します。しかしその時期に母猫や兄弟との関りがなかった猫は、その後の性格形成にも大きく影響してくるのです。このような状況下にあった猫は、成長してもなお人に対してきつい性格になる傾向があります。

人間に対していい思いがない

保護猫などに多いですが、人に対してポジティブな記憶や思いがないと性格がきついことも。とくに成猫で保護された猫であれば、それまで人と関わってこなかったわけですから人という生き物と接する方法は知りません。

また残念ながら過去に虐待を受けていたという猫は「人=敵」と認識していますので、人に対して敵意がむき出しに。そのような猫は急に距離を縮めるのはほぼ不可能で、長い時間をかけて信頼を得ていかなければなりません。

筆者:SHIHO
筆者:SHIHO

我が家の1匹の愛猫は元保護猫で人に慣れておらず、最初は人の顔を見るだけでシャーシャーいっていました!

飼い主の接し方

猫の性格がきつい理由は、単純に飼い主の接し方が気に食わないからというケースもあります。猫の気持ちを無視したり、大きい音をだしたり、香水やにおいの強い衣類を身に着けていたりしませんか?なにか思い当たるものがあれが、それが原因で猫の性格がきつくなっている可能性も否定できません。

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猫の性格がきつい5つの対処法

猫の気持ちを尊重する

猫は気分屋でデリケートな動物です。そのため、一人でいた良いときに飼い主が無理やりスキンシップをとってこようとしたり、遊びをもちかけたりするのを嫌います。甘えたいときは猫から寄ってくるので、猫の気持ちを尊重し、猫と一定の距離間を保ってあげるのも愛情です。

はやく仲良くなりたいがために、ちょっかいばかりだしていませんか?そのような行動はNGなので、気を付けてみましょう!「猫様ファースト」の行動を心がけられるとベスト

時間をかけて様子をみる

「猫様ファースト」の行動を踏まえて上で、時間をかけて信頼を得ていくのも大切。とくに保護猫や迎えたばかりの猫にはこの対処法が有効です。

ただし猫との接し方を見直したからといって、数日程度で猫との距離が縮まるのはほぼゼロ%。少なくとも1~2年はかかるかもしれません。それでも変わらない愛情を注ぎ続けてあげれば、多くの猫が飼い主に対して愛情を返してくれるようになります。

筆者:SHIHO
筆者:SHIHO

我が家の愛猫は人の顔を見るなりキレていましたが、迎えて2年たつ頃には膝の上に乗ってくるようになりました。

なるべく大きな音を出さない

先にも少し述べましたが猫は大きな音が大嫌い。くしゃみやあくび話し声など、日常生活のなかで無駄に大きな音を出していませんか?もし「わたし(オレ)だ!」と思った人は、要注意。猫の性格がきつい原因になっているかもしれないので、改善しましょう!

また猫のなかには重低音な男の人の声を苦手とする猫もいます。地声なので仕方ないという部分もありますが、猫に話しかけるときはやや高めの営業ボイスを意識してみましょう。意外と猫に受け入れられるかもしれません。

瞬きで愛情を伝える

猫と目があったとき瞬きで愛情を伝えるのも、猫と仲良くなる秘訣です。猫のなかで「瞬き」は信頼している・好きですといった愛情の意味があります。そのため猫と目が合ったら、ゆっくり目を閉じて愛を伝えましょう。

筆者:SHIHO
筆者:SHIHO

もう10年一緒に住む愛猫は、目が合うたびゆっくり瞬きをしてくれます。

ただし猫の目をじっと見続けるのはNGです!見つめあうのは猫にとって「ケンカしよう」の合図。つまり敵意を表現していることになります。せっかく距離が縮まってきたのに、ケンカをふっかけてはこれまでの努力が水の泡…。どうか気を付けてくださいね。

その猫の個性として受け入れる

なかにはどうしても人になつかないという猫もいます。そのような猫であれば、その猫の個性として受け入れてあげてください。犬のような猫のいれば、野生動物なの?と思うくらい懐かない猫もいます。飼い主としては前者の猫のほうが良いかもしれませんが、後者の猫にも共に暮らす楽しみがあります。

猫たちもそれぞれに個性があり、ときには理解しがたい行動をすることもありますが、そこには彼らなりの表現やコミュニケーションがあるのです。どんなに違った性格の猫でも共同生活を通じて癒しや喜び得られるので、最期まで存分に猫を愛してあげましょう

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猫の性格がきつい注意点

大きな声で叱る

猫の性格がきついからといって感情任せに叱るのは厳禁。猫は驚くだけでなく、飼い主への不信感が増長します。猫の性格がきついのは何かしらの理由があるのかもしれませんが、その理由を見出そうともせず怒ってばかりでは、猫との距離は縮まりません。

筆者:SHIHO
筆者:SHIHO

怒りやすい父は、最後まで愛猫に好かれることはありませんでした…。

体罰をする

性格のきつい猫は飼い主に歯や爪を立てることがありますが、そのときに反撃といって体罰をするのはもってのほかです。たまに「言葉で分からないなら体に教える」という謎理論をいっている人もいますが、体罰は猫に恐怖を与えるだけの暴力です。

体罰をしたからといって猫がいうことを聞くというのはありえません。ましてや猫にとって危険人物・大敵となって、信頼を得ることができなくなってしまいます。体罰は虐待にも該当するので、絶対にやめてください

愛情を注がない

猫の性格がきついからと愛情を注がないのはいけません。「適度な距離を保つ」ことと「愛情を注がない」ことは違います。たとえば、長期間留守にする・猫に話しかけない・猫の上に立ちたいと思っている・身の回りの世話が雑などといった行為はNG。

猫を迎えるからには、性格がきつくても病気を発症したとしても最期まで幸せにする責任があります。たとえ愛猫の性格がきついと思っても、変わらない愛情を注ぎ続けてあげましょう。

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「猫の性格がきつい」のよくある質問Q&A

Q
性格がきつい猫の品種はある?
A

はい、あります。たとえば白猫、サバ・キジトラ、ロシアンブルーやブリティッシュショートヘア、シャムやシンガプーラは性格がきつい傾向が。ただしこれらの品種の猫は、懐けば甘えん坊猫になります。

Q
猫の性格がきついのは毛柄と関係する?
A

はい、あります。とくに白い被毛をもつ猫は性格がきつい猫も多いです。というのも、白というのは野生下では敵に見つかるリスクが高い色であるので、初対面はもちろん心を開くまでにもたくさんの信頼を得る必要があります。

Q
猫の性格がきついのはオスとメスで差がる?
A

はい、あります。メス猫のほうが性格がきつい傾向です。その理由は、メス猫は子育てをするために本能的に自立し、警戒心も強いため。しかしオスであっても性格がきつい猫もいるので、あまり性差での違いは目立ちません。

Q
純血種と混合種(雑種)はどっちが性格がきつい?
A

どちらとも言えません。というのも、性格は遺伝や外的要因が複雑に絡んで形成されるのでどっちが良いというのは判断つかないからです。

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まとめ

猫の性格も十人十色。犬のような猫もいれば、性格がきつい猫もいます。愛猫の性格がきついと飼い主は悲しい気持ちになってしまうかもしれませんが、まずはその原因を探ってみましょう。猫に嫌われるようなことをしていないか?まだ迎えたばかりではないか?

猫との絆を深めるには飼い主の努力と長い時間が必要焦らず地道に猫から信頼を得ていきましょう。またどうしても猫の性格がきついままという場合は、その猫の個性として受け止めてあげるのも愛情です。程よい距離感を保ちつつ、猫に「愛」を伝えてくださいね。

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